「国内FXと海外FX、どっちを利用すればいいんだろう?」
そんな悩みを持っている方は多いと思います。
ネット上には「海外FXは危険だから口座開設をすべきではない」という口コミをされている方もいます。
結論から言うと海外FXの危険性は低いですし、国内だからといって安全性が高いとも言い切れません。
それぞれのメリット・デメリットを知って、「自分にはどちらが合っているか」を見極めて利用すべきです。
この記事では以下のトレーダーが特に気になる5つの項目について比較していきます。
- レバレッジ(証拠金率)
- スプレッド
- 取引方式
- 入出金方法
- 安全性
初心者の方にも分かりやすく、FXでトレードするにあたり踏まえておくべき重要なポイントも解説していきます。
「これからFXを始めたい!」という方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
国内FX業者と海外FX業者の比較一覧
比較項目 | 国内FX | 海外FX |
レバレッジ | 低い(法律によりMAX25倍) | 高い(平均500、最大で5000倍) |
スプレッド | 世界一狭い | 広い |
取引方法 | DD方式が多い | NDD方式が多い |
入出金方法 | 主に銀行送金 | 銀行・クレジット・仮想通貨など多種 |
安全性 | 信託保全が義務化/追証リスクあり | 分別管理が多い/ゼロカットシステム採用 |
項目をみていくと、それぞれにメリット・デメリットがあるのが分かります。
- 国内FX
スプレッドの狭さは断然、海外FXよりも上。信託保全なので安全性も高いが、DD方式なので取引の不透明さが懸念される。
- 海外FX
レバレッジの高さは国内FXよりも上。NDD方式なので取引の透明性が高いが、分別管理なので業者が破綻した時に資金が全額返済されない恐れアリ。
項目ごとに詳しくメリット・デメリットを説明していきます。
レバレッジの比較
このレバレッジを使うことで、自分の資金が少なくても大きな金額での取引ができるようになります。
国内FX業者は最大レバレッジが25倍と低い
国内FXの場合、金融庁の規制により最大レバレッジが25倍までと決められています。
そのため「少ない投資金で大きな利益を得たい…」というトレーダーの方には、国内FXはオススメできません。
ハイレバレッジでの取引は「ギャンブル」に近いため、小さな価格変動でも証拠金がゼロになるリスクが大いにあります。
海外FX業者のレバレッジは「平均500倍」と高めの設定
海外FXの場合、平均レバレッジが500倍となっています。
私が利用しており、当サイトで口座開設方法など紹介している海外FX業者・FXジャイアンツも1000倍と高いレバレッジです。
業者のなかには最大で5000倍のレバレッジを設定できるところもあります。
ネットでは「ハイレバレッジは危険」だという噂が広まっていますが、それは「レバレッジが500倍だったら利益や損失も500倍になる」という勘違いによるものです。
ハイレバレッジで取引する上で大事なのは「ポジション量」の管理。
高いレバレッジを設定して資金を大きくすることにより、購入できるロット数も増えます。
そこで判断を見誤り、過剰な買い物をしてしまうと許容を超えた損失額が発生する可能性があります。
ハイレバレッジで取引を行う際は、資金管理をしっかり行いましょう。
実際、ほとんどの海外FXは日本の金融庁に登録をしていません。
海外FX業者が金融庁に登録しない理由は「ハイレバレッジでの取引が行えなくなる」からです。
日本の金融庁は世界で一番規制が厳しいことで有名で、ハイレバでの取引を認めていません。
日本の金融庁の規制に関して詳しく知りたい方は、下記の記事に詳細を書いていますので合わせてご覧ください。
低レバレッジでの取引も可能です。広い範囲の中から自分にとって有利に働くレバレッジを決められるというのが何よりのメリットであると思います。
レバレッジのメリット・デメリットまとめ
国内FX | 海外FX | |
メリット | 証拠金がゼロになるリスクが低い | 高いレバレッジ設定ができる |
デメリット | 最大で25倍しか設定できない | 資金管理を誤るとハイリスク |
スプレッドの比較
スプレッドはFX業者の利益となる部分なので、トレーダーからしたらただのコストです。
なので、トレーダーにとってはスプレッドの差は狭ければ狭いほど有利とされています。
国内FX業者のスプレッドは世界一狭い
なんと日本は世界一スプレッドが狭いとされています。
トレーダーからしたらスプレッドはただのコストなので、国内FXのスプレッド環境はこの上ありません。
スプレッドを狭く設定出来る理由として、取引方式の特長が大きく関係しているのです。
これに関しては「取引方式」の項目で説明していますので、そちらをご覧ください。
海外FX業者のスプレッドも狭くなりつつある
国内FXのスプレッドが異常に狭いため、最近では日本人のスプレッド意識を重視し、低スプレッドを採用する海外FX業者が増えました。
とは言え、やはり国内FXのスプレッドの狭さは世界一なので、あまり比にならないというのが正直なところです。
しかし、今後ますます海外FXもスプレッドの改善に注力していくと予想されます。
「より詳しくスプレッド差が知りたい!」
そんな方は、私が利用しているFXジャイアンツと国内FX、他社海外FX業者とのスプレッド比較をまとめた記事があります。
是非そちらを合わせてご覧ください。
スプレッドのメリット・デメリットまとめ
国内FX | 海外FX | |
メリット | 世界で1番スプレッドが狭い | 広い代わりに手数料が無料 |
デメリット | スプレッドが狭い代わりに別途手数料などがかかる | 狭くなってきているが日本より広い |
取引方式の比較
取引方式とは、FXの発注方法です。取引方式には大きく2種類あります。
- DD方式
「DD(ディーリングデスク)方式」とは、トレーダーとインターバンクの間にFX業者に常駐するプロのディーラーが介入する方式です。
- NDD方式
「NDD(ノンディーリングデスク)方式」とは、FX業者(プロのディーラー)が介入することなくトレーダーの注文がインターバンクに直結する方式です。
国内FX業者は「DD(OTC)方式」が収益源
DD方式は顧客とFX業者の相対取引です。トレーダーが得た利益がFX業者にとっては損失になります。
そのため約定拒否やスリッページなど利益を出さないように操作される恐れがあります。
また、FX市場ではトレーダーの90%が負けると言われています。
しかも、負けるトレーダーのほとんどがFX歴1年目の初心者。
国内FX業者は「トレーダーのほとんどは負ける」という統計データを知った上で、世界一とも言われる低スプレッドを採用し、DD方式で取引きを行っています。
つまり、国内FX業者はトレーダーの特性を知り、世界一の低スプレッドでトレーダーを惹きつけ、自分たちが儲けるためにあえてDD方式を採用しているのです。
トレーダーとインターバンクの間にいるプロのディーラーは残り10%の勝てるトレーダーに便乗すれば良いだけなので、あっという間に儲かります。
DD方式を採用している国内FX業者は超低スプレッドでもトレーダーの負け分によって大儲けできる仕組みになっているのです。
DD方式では、この取引内容の不透明さが度々指摘されています。
海外FX業者は「NDD方式」で取引きの公平性と透明性を実現
海外FX業者のほとんどはNDD方式を採用しています。
DD方式とは違い、業者が介入せず注文がインターバンクへ流れるため、透明性が高い取引方法とされています。
取引方法のメリット・デメリットまとめ
国内FX | 海外FX | |
メリット | DD方式によってスプレッドを狭くできる | NDD方式なので透明性が高い |
デメリット | 約定拒否やスリッページなど起きる可能性大 | 利益=スプレッドなので、スプレッドが広くなる |
入出金方法の比較
FX取引を行う上で、大事なのが入出金方法の確認です。
国内FXの場合は「銀行送金」がほとんど
国内FXでは「銀行」で資金を入出金するのが一般的となっています。
だいたいのFX業者がインターネット上で行える「クイック入金」、銀行ATMや窓口で行う「通常入金」の2通りです。
インターネットバンクを利用していない場合、いちいち銀行へ行って入金しなければならず、時間ロスに繋がります。
ただし、国内FXは手数料が無料なところが多いです。
そのため余計なコストがかかりにくい、といった利点があります。
海外FXは入出金方法が豊富
海外FXでは銀行送金だけでなく、クレジットカード、ビットウォレット、仮想通貨など様々な入出金方法を選択できます。
なぜなら「カードの利用額のキャンセル」として入金額が戻ってくる仕組みだからです。
利益分を引き出したい場合は、別の出金方法と併用しなければなりません。
出金方法を誤ると「出金拒否」になる可能性があります。
実際、私が利用しているFXジャイアンツで一番多い出金拒否理由が「クレジットカードで入金額以上の金額を出金要請した」ためです。
出金する際は気をつけてください。
トレーダーの不備による出金拒否について詳細を知りたい方はあなたは大丈夫?FXジャイアンツで出金拒否される3つのパターンを解説!をご覧ください。
また海外FXが実際にどんな入出金方法を用意しているのか知りたい方は、FXジャイアンツの入出金についてまとめていますので、そちらをご覧ください。
入出金方法のメリット・デメリットまとめ
国内FX | 海外FX | |
メリット | 種類が限られるので複雑さはない | 入出金方法の種類が豊富 |
デメリット | 主に銀行送金のみ | 規則を気をつけないと出金拒否される可能性あり |
安全性の比較
今回、安全性を比較する上で確認する項目は下記の通りです。
- 追証/ゼロカットどっち?
- 信託保全/分別管理どっち?
国内FXは「追証」、海外FXは「ゼロカット」を採用
既定の証拠金維持率を下回ってしまった場合や口座残高を超える損失となってしまった場合に発生する、事実上の「借金」を意味します。
口座残高よりも損失が大きくなってしまった場合にはFX業者が損失分を補填し、それをトレーダーが返済する義務も発生しません。
日本では損失が発生した際の補填行為を禁止しているため、「ゼロカットシステム」を採用している業者は一社もありません。
そのため、もし損失が発生した場合、国内FXでは多額の借金を背負う可能性が出てきます。
国内のFX業者には、証拠金維持率が一定以下になったら強制的にポジションを決済する「強制ロスカット」というシステムがありますが、必ずロスカットが実行される保証はありません。
- FX業者の休業日(土日など)
- 一瞬の急暴落でFX業者の注文処理が追い付かなくなった時
その点、海外FXは「ゼロカットシステム」を採用しているところがほとんどのため、借金に怯えることなくトレードを行うことができます。
破綻した時に重要になるのが「信託保全」「分別管理」です。
国内FXは「信託保全」、海外FXは「分別管理」
経営破綻など起こした場合、顧客の資産が返済されるが信託保全と異なり全額返済される保証はない。
国内FXでは2010年より内閣府改正によって「信託保全の導入」が義務付けられています。
そのためどの国内FXを利用しても、破綻した場合、自分の資金が返済される保証があります。
一方、海外FXには「信託保全の導入」の義務はありません。
「信託保全」を導入している海外FXもありますが、大半は「分別管理」です。
会社と顧客のお金が分けて管理されているため、一定の安心感はありますが、信託保全と違い全額返済の可能性は低いです。
「FX業者が破綻する可能性は低い」といわれていますが、スイスフランショックの時のように何が起こるかは分かりません。
万が一に備えて「信託保全」か「分別管理」か確認するようにしましょう。
安全性の比較まとめ
国内FX | 海外FX |
追証のみ | 大半はゼロカットシステム採用 |
信託保全が義務化 | 信託保全の義務なし、大半は分別管理 |
国内FX・海外FX比較まとめ
- 国内FXは安全性を求めたい人に向いている
- 海外FXはハイレバレッジな取引を利用したい人に向いている
- 国内FXはDD方式を採用しているため約定拒否など危険性アリ
- 海外FXは分別管理のため、破綻した場合、資金が戻ってこない危険性アリ
いかがでしたでしょうか?
よく「海外FXは詐欺業者が多い」と言われていますが、DD方式を採用している国内FXも取引を操作されている危険が潜んでいます。
海外FXで噂になっている「出金拒否」ですが、大半は「トレーダーの不備」によるものです。
実際に詐欺目的で出金拒否を行う海外FX業者は極めて少ないです。
海外FXの出金拒否の実態を知りたい方は下記の記事をご覧ください。
それぞれのメリット・デメリットを確認したうえで、自分に合った業者を選びましょう。
私個人としては圧倒的に海外FXがおすすめです。
「リスクを最小限に減らして、透明性のある取引がしたい!」という方はぜひ海外FXの利用を検討してみて下さい。